小田井宿祭り


今も残る宿場の佇まい 皇女和宮を偲んで

 江戸五街道のひとつ中山道が、当町を南下しています。中山道は、中央の山道を通ることからこう呼ばれていました。
 小田井宿は、日本橋から数えて中山道の二十一番目の宿場。旅篭が五戸だけの小宿であったため、大名一行は隣の追分宿に宿泊、姫君たちだけが泊まったことから、”姫の宿”とも呼ばれていました。千本格子の佇まいが残り、今でも当時の面影を偲ぶことができます。
 小田井宿には、皇女和宮から拝領された人形が伝えられています。
 皇女和宮は、第14代将軍徳川家茂にご降嫁のため、江戸へ向かわれました。
 文久元年1月8日、ご昼食を召されるため、小田井宿にお立ち寄りなされた折、この人形を賜れたといわれています。
 この伝承と、小田井宿ができてから400年を記念して、地元の有志によって始められたのが小田井宿祭りで、毎年8月16日に開催されます。
 祭りには、時代装束を身にまとった参加者たちが、皇女和宮から賜った人形を篭にのせ行列するというもので、往時のにぎわいと華やかさを偲ばせてくれます。当日は、龍神太鼓や鼓笛隊の演奏、バザーなども催され、夏をしめくくる大きなイベントです。

 

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